ヒエ除草で    考える        160827  




稲が育っている田んぼの1枚にヒエが増殖して困っている。 以前にもすべて手作業で除草したが、また成長してきた。

今日は、再度ヒエの除草作業をする。

再度ということは、今日が初めてのヒエ除草ではない。 1ヶ月あまり前にもこの田んぼのヒエを除草した。

その時は、『よ~し、ヒエを全部取った。』と、すっきりとした気持ちになったものだ。

ところが10日ほどすると、またヒエが見えてきた。 

さらにヒエは成長し、お盆過ぎに稲が穂をのぞかせる頃に、ヒエも穂をのぞかせてきた。

イヌビエという種類のヒエのようだ。

なぜ、この田んぼだけ、ヒエがこんなに蔓延るのだろうか? 昨年もこの田んぼにヒエが増殖し除草に苦労した。



いろいろ調べてみると、ヒエを防ぐための方法として3つあるらしい。

① 農閑期(冬場)、乾田化しておく。 田んぼが湿っている状態はまずいようだ。

② 田植え直後から深水状態にする。 水をたくさん入れてヒエに空気を与えないようにするとヒエが枯れてしまうようだ。

③ 田植え後1週間して、除草剤を散布するが、その後1週間以上深水状態にして除草剤の効果を持続させる。

等々の対策があるらしい。

問題の田んぼについて①~③の対応を考えてみる。

①について

 田んぼに雨水などは降り注ぐが給水はない。 完全ではないが、乾田状態になっている。

②について

 田んぼの保水状態が良くない。田んぼの隅から水が漏れているようだ。 気付いた個所は補修しているが完全ではない。

 給水しても、水持ちが悪いので、深水状態にはできない。

③ 深水状態にできないので、除草剤を散布した後も水がなくなって田んぼの地面が現れることがあった。



こうしてみると、田んぼの水が抜けていて深水状態が保てないことが大きな原因らしい。

今シーズンの稲刈りが終了したら、保水性を高めるための対策を実施しなければならないようだ。

ワンシーズンに何回も、丸1日かけてヒエ取りはしたくない。



朝10時から長袖の作業着を着て田靴を履く。 稲刈り鎌・肩掛け籠・水分補給用のペットボトルを持って田んぼへ移動する。

1反半ほどの田んぼの端から4列ずつ、ヒエを抜きながら移動していく。

ヒエが少ない部分は、順調に進むが、多い部分は『ここだけで1日かかってしまうのでは?」というくらい手間取る。



昼休憩をはさんで、午後2時から作業を再開する。

午後の部は、ヒエが密に茂っている範囲が多い。なかなか進めない。

「今日は、作業を午前中で終わらせよう」と、始めたヒエ抜き作業だが、午後もしっかり時間がかかりそうだ。

『そうだ、この作業をしている間に田んぼに水を入れておこう』と、水を入れ始める。

なんとか、午後5時過ぎにヒエの除草を終えることができた。 田んぼ全体に蔓延っていたヒエを除草することができた。

そして、水もちょうどいい加減に入ったようだ。





         
                                  
除草作業前の田んぼ




         
                                 除草作業後の田んぼ




今日のヒエ除草作業、お疲れさまでした。 今度こそ、ヒエを撲滅できたと思いますが・・・・?

シーズンOFFには、田んぼの保水性を高める対策を実施しましょう。



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