今日は寺の掃除      180401





今日は、朝8:00から釈迦院(檀家寺)の春の掃除がある。 心地良い春の陽気の下、境内の清掃作業に励むとしよう。

毎年この時季には、寺の周辺も境内も、桜が満開になっている。花見をしながらの清掃作業になるのでしょうか。



7:45、車に、草削りとサライなどの掃除道具を載せて寺へ向かう。

7:50、寺の駐車場に着くと、すでに何人かは清掃作業を始めている方がおられる。

ちょうど駐車場の周りの桜は、予想通り満開を迎えている。





                          







さっそく掃除にかかるとしよう。 自分達の掃除分担は、それぞれの地域ごとに決まっている。

我が地域の分担は、駐車場から山門へ上がる石段とその両側のかなり広い範囲になる。

清掃作業は、落ち葉を集めて焼却処分することがメインになる。

この時期は、伸び始めた雑草の除草作業も入ってくる。 

特に駐車場周りの除草作業は、草刈り機を背負ってのハードな作業になる。





                           
                             
我が地域の分担は、この階段上方向の両側になる


               

毎回、階段に向かって左側の植え込み辺りの落ち葉集め・除草作業から始める。

落ち葉を集めては、焼却場所へ運んでいく。




                           
                                 
   落ち葉を集めて焼却する




次ぎに、石段の掃き掃除、山門周辺の除草作業をする。

ほぼ作業が終了に近づくと、会話が増えてくる。 近所の情報交換を含めた会話があちこちで始まっている。

8時から始まった清掃作業が、終了に近づいた頃、

「みなさんお疲れ様でした、 鐘撞き堂の前辺りにお集まり下さい」と、総代さんのアナウンスが聞こえてくる。



鐘撞き堂へ移動中、庫裏の正面玄関前で、檀家のみなさん2人で桜の古木を切り倒している光景を見かけた。

よく見ると、玄関前の桜の古木をチェンソーで切り倒している。 この桜の木に花は咲いてはいない。

古くなって花が咲かなくなった桜を、檀家の人達が切り倒しているのだろう。





                           
                                    
桜を切り倒している




『このまま、桜の木が倒れたら、近くにある灯籠や正面玄関の扉を直撃するのではないか?』と、判断。

すぐに、現場に駆けつける。

ほんの数秒遅れた。 倒れた桜の木が、石灯籠を直撃し、石灯籠は分解して散乱した。

幸いなことに、けが人はいない。 物損だけで済んだようだ。

さっそく、その場に駆けつけた3人で灯籠の石を、元のように積み上げてみるが、正しい順番は分からない。



とりあえず、掃除後の和尚さんのお言葉を聞きに行こう。

ここで、興味深い案内があった。 この寺で、『ヨガ教室』が、開催されるそうだ。

講師は、檀家の橘髙さん。 みなさん、奮ってご参加ください。

若い住職さんは、様々な新しい試みをされているようだ。



さて、寺の掃除後、気になっていたので、もう一度庫裏の桜が切り倒された現場に行ってみる。

先ほど加勢していた人達が、また集まっている。

しかし、みなさん、石灯籠が倒れる前の状態を覚えている人はいない。

これは、困った。 だれも、元の状態を知らないのでは、組み立てることはできない。

そこへ、寺の奥さんが通りかかる。 そして、「その灯籠は、・・・・・となっていましたよ」の一言で、あっさり解決。





                           
                                     
復元された石灯籠




その、言葉通りに並べかえると、スッキリとした石灯籠が復元されました。

自分「今度、倒れても元の形がすぐに分かるように、写真に撮っておこう」と、写真を撮りました。



珍しいトラブルに見舞われた寺掃除の一日でした。

檀家のみなさん、早朝からお疲れ様でした。



ところで、みなさん、石灯籠のすぐ左側にある小さな石像は、何かお分かりでしょうか?

歴史ある真言宗の寺に、このようなものがあってよいのでしょうか。

この石灯籠の再建を手伝った数人の方たちも、これを見て吹き出しておられました。 ハイ。

歴史ある寺にこのようなものがあるという意外性と寛容さが、またいいですね。



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