181028
前回、出港したのは、いつだったかな? 思い出すことができない。
それほど、長期間釣りに行っていない。 『出港しない日々がこのように長期間になっても、よく我慢していたものだ』
いやいや、今まで我慢して出港しなかったわけではない。
出港の計画を立てると、その日に都合がつかなくなってしまうということが何度かあった。
いろいろあったが、今日、やっと出港できる。 しかし、参加予定の釣り友は少ない。
今日は、むむむさん・隣のおじさん・船長、3人での出港になる。
今日の狙いは、「タチウオ」。 まだ、本格的に釣れているわけではないようだが、上がり始めているようだ。
8:00、隣のおじさんと自宅を出発する。
マリーナまでの車中では、もう釣れることが確実のような釣り談義が続く。
台風も日本のはるか南で停滞している。 はるか南海上にある台風の影響はない。 今日は、快晴のようだ。
ただ、午後は『1mの波』予報が出ている。
この先は松永貯木場
8:20、柳津町の釣り具店で、仕掛け・エサを購入しよう。
釣り具店で、餌・氷を購入する
8:25、釣り具店を出て、コンビニへ移動する。
次は、我々用のエサ、いや弁当・飲み物を購入しよう。
さあ、マリーナへ移動しよう。 『むむむさんは、もうマリーナへ着いている頃だろう。』
8:50.、マリーナの駐車場着。
ここへ来る途中で、マリーナスタッフへ「今日、出港するのでボートに燃料を入れて貰うこと、下架をしてもらうこと」の連絡を
しようとしたが、連絡がつかなかった。
ここで、もう一度、マリーナスタッフに連絡を入れてみると、スタッフと連絡がついた。
ボート下架と準備の動きが始まる。 マリーナへ移動する。
海上保管艇を見ながら、むむむさんと、今日の釣行の打ち合わせをする。
朝のマリーナ
マイボートがクレーンまで運ばれていく。 クレーンで海面へ下架される。 そして、燃料補給を。
燃料補給中 マイボート下架中
燃料満タン、準備OK! 先ず、タチウオ狙いで因島東側辺りへ移動して様子を伺ってみることに。
3名、乗船。
9:20、出港です。 クレーン下を、ゆっくり離れます。
陸上保管艇 クレーン下を離れる
陸上保管艇が遠くなっていきます。
遊覧飛行艇も整備中のようです。 さて、今日の高見山は、どう見えるでしょうか?
整備中の飛行艇 クリアに見える高見山
高見山は、クリアに見えている。 海上の見通しは、いいようです。
マリーナを出港すると、舵を西へ切ります。
波はありません
すぐに、百島北端の貸し別荘群が見えてくる。
百島の貸し別荘群 浜辺では、釣りをしている人も・・・
百島北端を西へ通過すると、進路を南へとり、加島と百島の間を南下する。
百島の浜辺では、竿を出している人も。 何を狙っているのでしょうか? キスねらいでしょうか?
百島沿岸でもボートが2艇釣りをしている。 キス狙い? それともカレイ狙い? まさか、ここでタチ狙いではないですよね?
百島沿岸で釣りをするボート
右側には、加島の浜が見える。
夏場は、マリンレジャーのみなさんで賑わっているが、この時季は閑散としている。
夏が待ち遠しい加島の浜辺
百島と加島の間を抜けると、右前方に因島が見える。
その手前には、これから向かおうとしている釣りポイントを遮るように、ゆっくりと貨物船が航行している。
その貨物船の船尾側を回って因島東岸沖へ移動する。
9:35、ポイントへ到着。
因島東岸沖海域では、タチ狙いらしいボートが数艇釣りをしている。 しばらく様子を観る。
残念ながら、釣れているような雰囲気ではない。
9:50、マイボートもタチの仕掛けを投入する。 アタリはない。
魚探にタチらしい反応がなくなると、船団が移動している。 マイボートもその船団(3~4艇でも船団?)の方向へ移動する。
深場にポツポツとタチらしい魚影が・・
魚探を観ると、深場にタチらしき魚影がいくらか見えるのだが、上がってないようだ。
しばらく竿を出してみるが、アタリらしきものはない。
少し移動しては、竿を出してみる。
ここ数年、自分のイメージとして、『タチは、魚探に反応があるから釣れるかも』から『タチは、魚探に反応があっても釣れない』に
変わってきている。
今日も、当然そのパターンになるのだろう。 と、思っている方が帰港時の落胆が少なくて済むようだ。
水深50m前後の辺りを、他の船団(3~4艇)の動きに合わせて移動しながら仕掛けを入れてみるが、まったくアタリがない。
1時間ほど、このポイントで粘ってみるが、タチの気配はない。 移動することにしよう。
ターゲットをアジに変更してみよう。 以前、アジが釣れたと聞いたことがあるポイント、宇治島の東側でポイントを探してみよう。
10:40、東へ向けて移動を始める。
強い西の風が吹いている。 波が高い。 白波の中を東へ移動する。
追い風だが、強風の中を移動するのは、気を遣う。
東へ移動を始める
当木島の南を通過し、横島・田島沖を東へ移動する。 右を見ると、豊島・高井神島・魚島・江ノ島まで、よく見える。
右から、豊島・高井神島
11:00、宇治島が近づいてくる。
目指すは、宇治島の東側。 波が小さいと思われる宇治島の南側を回って東側へ行こう。
南側の岩場前では、ボートが1艇釣りをしている。 あの辺りでは、何が釣れるのかな?
以前、自分はメバルを狙ったことがあるが・・・・。 通過している間に釣り上げる場面は見ることはできない。
宇治島の南側へ回り込む 宇治島の南側浜を観る
宇治島の東側へ回ってみると・・・、2艇、釣りをしている。
その内1艇は、東側の磯際で、もう1艇は東側沖100~150m?の黄色ブイの少し北側辺りで釣りをしようとアンカー打っている。
黄色ブイの北側辺りで釣りをしているボート 宇治島東側磯沖の黄色ブイ
マイボートは、黄色ブイ周辺がポイントと見て、アンカーを打とうとするが、強風に引きずられてアンカーが固定しない。
何回か、アンカー打ちを繰り返すが、ダメ! また、風のない穏やかな日に挑戦することにしよう。
風は、徐々に強くなっているようだ。
直接、西の風が当たらない風裏で竿を出すことにしよう。 走島の東側が風裏で波もないようだ。
そこで、キス狙いをしよう。
ハチカサノ瀬は、風に向かって移動するようになるので、このような強風の中では危険だ。 今日は諦めよう。
12:10、走島の東側海域へ移動を始める。
ところが、宇治島と走島の間は、強風で波が高い。 白波が立っている。 風が強く波も高くなっている。
やっとの思いで、走島の東側海域へ移動する。
走島・唐船港の東側を北上する。 風裏になるので海上の波は、うそのように穏やかになる。
12:40、走島北部・東海岸沖(水深10m余)に、アンカーを掛ける。
走島唐船港を望む 走島正面の磯 北方向を望む
やっと、波がない海上にボートを掛け、リラックスすることができた。
すぐに、マイボートの北側に、キス狙いのボートがやってきて釣り始める。 アタリがあるようだ。
船長は、このリラックスタイムの間に昼食を摂る。
12:50 :スタッフのみなさんは、キス釣り仕掛けを投入している。 まじめに竿を持っている。 キスのアタリがあるようだ。
仕掛けを投入して、すぐに上がってきたのは・・・・・、キス。 船内に歓声があがる。
今日は、朝から釣れない釣りに悩み、さらに風と波に悩まされ続けていた。 昼を過ぎてやっと待望の1匹が釣れた。
魚種やサイズは関係なく、「お~っ!」と、歓声があがる。
良型のキスが上がってきた。
計測すると23cm
それから、ポツポツとキスが釣れ始める。
お隣のボートでも、順調にキスが釣れているようだ。
キスだけではない。 鯛(正確には10~15cmのタイゴ)も釣れる。
1時間あまり、小魚釣りを楽しむことができた。 釣果は、小魚20匹ほど?
今日は、風と波の影響で、ここ走島の東側辺りくらいしか釣りができるエリアはなかったようだ。
14:30、マリーナへ向けて移動を始める。
この強い風と大きな波を避けるための最善のコースは・・・と考える。
阿伏兎の瀬戸へ入るまでは、通常のコースではなく、本土沿岸を航行した方が高波の影響が少ないと考えた。
本土へ近づこうとするが、近づけない。
走島から本土方向へ進めない。 仕方ないので、阿伏兎観音方向へ進む。
ところが、この高波では進んでいるのか同じところで波にもまれているのかわからない状況だ。
仙酔島の島影が、いつまで経っても同じ位置に見える。
現在の波は、2m以上あるのではないか? ボートが前に進まない。
波を被りワイパーゴムが脱落する 雲間の太陽が正面に見える
波を被り、ボートのワイパーゴムが脱落する。 波に揺られてボートが激しく揺動する。
波に乗り上げ、船首が持ち上げられ雲間の太陽が正面に見える。 縦と横に40度以上傾いているのではないか?
このボートは、「横転しても沈むことはない」という宣伝文句があったが、できれば「高波が来ても横転することはない」にしてほしかった。
もちろん、横転した時に窓やハッチが開いていては、浸水してスタッフなど危険にさらされる。 窓・ハッチなどを確認する。
マリンレジャーを始めて40年ほどになるが、このような高波の中でのクルージングは初めての経験になる。
何度も高波の直撃を受ける。
高波に真横からの直撃を受けないように、前進を止めないように、の2つに気をつけながら航行する。
阿伏兎観音が見えてくる。
阿伏兎の瀬戸入り口手前の定置網を避けながら、航行する。
15:10、やっと阿伏兎の瀬戸入り口へ入る。
阿伏兎観音に、今日の高波に、もまれながらも、無事に阿伏兎の瀬戸まで帰ることができたお礼をする。
阿伏兎観音
阿伏兎の瀬戸に入ると、さっきまでの高波がうそのようになくなり穏やかな海面が続く。
常石造船の建造中の船を眺めながらマリーナへ向かって移動する。 先ほどまでの海面とは違い、穏やかです。
15:20、マリーナへ「10分後に帰港します、よろしく」と、何もなかったように連絡しました。
マリーナが見えてきました。
遊覧飛行艇は、着水後の整備中でしょうか? 今日は、「ガンツウ」が帰港しています
ゆっくりと入港します。
マリーナスタッフのみなさんが、ボートの上架・簡単にボートの洗浄を行ってくれます。
マイボート上架
上架のあとは、手分けして、船内のゴミ処理・ボート洗浄・エンジン洗浄の各作業を行います。
その後、釣果の仕分けですが、今日の釣果はごく僅かです。
すべて、隣のおじさんに持ち帰って頂きます。 今日は、どこのお店のおつまみになるのでしょうか?
今日の釣果だけでは、足りないかもしれませんね。
今回は、残念な結果でした。
また、良いタチウオ情報が聞こえてきたら、出港したいと思います。
キス(12~23cm)16匹、鯛子(14~20cm)3匹、カワハギ(20cm)1匹、ハゼ(10cm)1匹
hobbypageへ