和紙展、写真展、サンドブラスト、鉄を使った作品展、陶芸展、版画展・・・さまざまな催し物が行われる「SPACE461」。月に1〜2回ほど行われる個展やコンサート、建物の中に入ると、展示即売している作品の数々、アートな空間でゆっくりとくつろぎながら楽しむことができます。冬には薪ストーブが体の芯まで暖めてくれ、落ち着いた雰囲気にもなれます。
      佐藤佳子さんのプロフィール
1997年桐朋学園大学音楽学部卒業後に渡欧。
1999年フランクフルト音楽芸術大学を経てブリュッセル王立音楽院入学し、同年ヨーロッパを中心にヴィオラ奏者としての活動を開始する。
2002年に音楽院を卒業するまでの5年間、ヴィオラをポール・ドゥ・クレルクに師事。
ベルギーを代表する現代音楽アンサンブルの公演に数多く参加し、多岐に渡る活動を続け2005年夏に帰国し拠点を日本に移す。
平成16年度文化庁芸術家海外研修員。
 音楽関係以外の知り合いの人と目が合った。こんなところで会うはずのない人だ(といっては失礼かな)。近所の寺の住職ではないか。いつもお世話になっている。
 早速、話をしてみる。なんと、ヴィオラの佐藤佳子さんは住職の姪子さんだそうだ。佐藤さんは東京に事務所を構えているが、マスターが佐藤さんの里帰り情報を聞きコンサートの依頼をしたらしい。そこで、姪のコンサートの話を聞いた住職も駆けつけたというところらしい。

                        ヴィオラコンサート  070623


 6月23日(土)、ひとり芦田町の「SPACE461」へヴィオラミニコンサートを聴きに出かけた。

 1週間前、久しぶりに開いた「SPACE461」のHPはリニューアルされていた。
6月の予定表を見みると、「佐藤佳子ヴィオラコンサート」とあった。
佐藤佳子さんといえば、けっこう有名なヴィオラ奏者ではないか。
席数は30あまりしかない。
もう、チケットはないかもしれないと思いながら、「SPACE461」のマスターにメールで確認してみた。
返事を見ると「まだ席はあります、当日でもかまいません」とあった。

当日は、30分以上早く会場に着いてしまった。
まだ誰もいない。
備後あたりでは、「ヴィオラコンサートというとあまり人気がないのか?」、「佐藤さんはヴァイオリンもやっていたそうだが、なぜあまり人気のないヴィオラを専門にやっているのだろう?」などと考えながら時間をつぶして、10分前再び会場に着いた。
今度は観客がいる。

  

会場に入ると、あちらこちから声がかかる。
知り合いの人が来ている。
その人たちはいつも来ている。
本当に音好きの人はジャンルに関係なく聴くのだろうか。
まあ、自分ももっと時間があれば、あまりジャンルに関係なく聴きに行くだろうなと思う。


    コーナーにはアジサイもさりげなく



ヴィオラ 佐藤佳子   ピアノ伴奏 馬場かおり


当日の演奏曲目は、16世紀の作品から現代の作品まで非常に幅の広いものだった。
1部は、小品で構成されていた。
バロック時代の舞曲からロンドンデリーの歌まで、耳になじみのある曲を5曲。
2部は佐藤さんのこだわりのあるシューベルトの「アルペジオ・デ・ソナタ」他2曲
アンコールでは、「愛のあいさつ」で終了。

やはり弦楽器の音はいい。
弦楽器にもヴァイオリン・ヴィオラ・チェロ等のように指で直接弦の長さを作るものとギター・マンドリン・ウクレレ等のようにフレットが弦の長さを作るものとがある。
フレットなしのバイオリン組の良いところは、やはりビブラートだ。
直接指先で感情表現ができる。
ギター組は、そうはいかない。
以前から、チャンスがあればチェロを始めたいと思っている。
夢はチェロコンサートでバッハのチェロ組曲3番を弾くこと。

学生時代、コンサートやコンクールでチェロ組曲3番の中からプレリュードをはじめ多くの作品をギターで演奏していたが、いつかは、もともとのチェロで演奏してみたいという気持ちを持ち続けている。
夢のままで終わるのか。


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