とんど祭り  080113


 1月13日(日)12時,子(ねずみ)年生まれの人たちにより,とんどに点火された。
町内の人もそうでない人も,みんなで集まり,とんど祭りが催された。
昨年12月22日と23日の2日間かけて町内の人たちが、のべ150人体制で製作した自慢の大とんどだった。
例年に比べるとやや小ぶりなものだ。
 とんどは全国各地に伝わる小正月行事で青竹を組んだものにワラや松葉や杉葉などをくくりつけ小正月に燃やして無病息災や家内安全を祈る行事だ。


   
とんど祭りに先立って行われた「虫送り太鼓」のお披露目。
新しく町内会で購入した鐘太鼓の叩き初めが行われた。


   
今年の干支、子(ねずみ)の巨大張りボテ。
毎年、みごとな干支ができる。


   
張りボテと同時に看板も制作していただいている。
数十年来,張りボテの制作に携わっていただいている方の奥さんへ感謝状が渡された。


   
正月のしめ飾りや昨年の御札などを、いっしょに燃やす。
子(ねずみ)年生まれの人たちがトーチを持ち点火準備完了。
カメラマンが、それを取り囲む。


       
点火と同時に、一気に燃え上がった。


   
点火後、10分あまりで燃え尽きてしまった。
この火で餅を焼く。


   
とんどの残り火で、持参した餅を焼く。
竹で日本酒のお燗をする。
ホットワインも。


   
おにぎりも振舞われた。
寒い時には、豚汁もありがたい。


   
温かいおでんもいい。
残り火を囲んで酒盛りが夜まで続いた。
                                
 今年もカメラを持った町外の人たちがたくさん参加されている。
毎年、増えているようだ。
本格的な一眼カメラを持ち、各地の様々なとんどを撮影されている人も多いようだ。
話をしてみると、とんどシーズンには分刻みのスケジュールで動いておられるようだ。
「・・・時から○○のとんどの点火なので□□時には、ここを出発しなければ間に合わない」などと教えていただいた。
その人たちの話によると、ここのとんどは毎年の撮影コースに入っているとのこと。
点火直前から撮影をはじめ、風向きや火の様子を確認し、いろんな方向に走り回りながら撮影されている。
「とんどを撮影するには、どのような点に気を付けるんですか?」と尋ねると「そりゃあ、勢いよ、勢い良く燃えているのがよくわかる画像が一番じゃ」とのこと。
そうですか、なるほど。
大とんど! とんどの正面に置かれた干支のねずみの見事な張りボテ!     
夜間、とんどを浮かび上がらせたイルミネーション!  
 12月23日から20日間、みんなの目を楽しませてくれていた。
そのとんどが一瞬にして燃え上がり、見事な張りボテも飾りつけも炎につつまれた。
今日のとんど祭りでは、町内の老若男女が一つのとんどを囲んで談笑している様子が印象的だった。
地域・町内のきずなをつなぐ大切な行事として続いているんだと感じることができる。
このような行事を守り続けていきたいし、盛り上げていきたいものだ。
しかし、土日の勤務や夜中まで続く勤務・3交替勤務など、みんな様々な仕事や勤務がある。
様々な条件の中で、現存しているたくさんの行事に協力していくことは難しい。
いつものことだが、地域の行事では、みなさんのきずなを感じながらも複雑な気持ちも残ってしまう。



                              topicspageへ