セメントカヌー競技会   091018


新聞に、「セメントカヌー競技大会」の記事が出ていた。

府中東高等学校都市システム科の3年生8人が、セメントでカヌー2艇を作った。

18日に地元の芦田川でレースを行い、出来栄えを披露するというものだった。

さっそく府中方面へ車を走らせる。

用土橋の100m上流、土手の矩面に横幕がある。


         


セメントカヌーとは・・・・・下写真の説明をご覧ください。


   


府中東高校都市システム科の生徒たちが、作ったセメントカヌーの手順

@ 竹を2cm程度に割り薄く削ぐ。
A 籠を編むように船の形に編み込んでいく。
B 船首・船尾に板を固定する。
C セメントの付きを良くするために船全体にラスター(金網)を取り付ける。
D 全体にモルタルを薄く塗っていく。
E 全体に塗装する。

2004年から、このセメントカヌーの製作に取り組んでいるとのこと。

コンクリートカヌーの競技会は、全国大会まである。

府中東高校は、その競技会で一昨年2位に入賞している。

今年は、水難事故があり全国大会が中止になったため、府中東高校独自で今日、競技会を開催するということだ。


    
        竹で編まれたカヌーの骨材              ラスターとモルタルを付け塗装するとこのようになる


   
        集合!                    学校長挨拶                  選手宣誓    


競技は予選と決勝があるそうだ。


    


予選競技中、生徒が保護者にセメントカヌーの製作について説明をする。


                 
                    応援に来た保護者にカヌー製作の説明をする生徒


今まで4艇のセメントカヌーを製作しているが、いずれも長さ約3・7メートル、最大幅約0・8メートルの船。

竹を編み込んで艇体の骨格を作り、水を混ぜたセメントを塗り重ねた。

1艇でも生徒数人で持ち上げるのがやっとの重さ(約110kg)だが、きちんと水に浮かぶ。

セメントカヌーは土木技術などを学ぶ一環として各地の建築・土木関係の大学や高校で作られ、

スピードや仕上がりを競う大会も開かれているそうだ。

様々な学習に於いて体験活動が重視されている今。

このようにセメントについて学び実際にそれを使って製作し、自分たちの作品(カヌー)で競技をする。

そこで得た感動でさらに深いところを求めて探求していく。

なかなかいい試みなのかなと思いながらその場を離れた。


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