竹細工で「涼」府中で展示

 府中市府中町の元老舗旅館の複合施設「恋しき」で、同市栗柄町の草田昇さん(72)が竹細工展を開いている。8月15日まで。

 展示会場は日本庭園内の離れ「菊の間」。ぬれ縁に縦2メートル、横1メートルの盆景を置き、カニやカタツムリなどの竹人形、メダカの泳ぐ池をあしらい涼を演出する。室内にはえとをかたどった人形など約50点が並ぶ。
 草田さんは定年退職後に竹細工を始めた。竹とんぼの製作にも力を入れ、2005年には広島県神石高原町であった全日本大会で3位に入賞した経験もある。

 7月30日、8月6日、10日、12日のいずれも午前9時から、子ども向けの竹とんぼ作り教室を開く。300円。先着10人。火曜日休み。カフェすいれん=電話0847(41)0039。
          
「中国新聞 2011年7月30日」より




                              竹細工展へ        110730




今朝、新聞で「竹細工展」の記事を見つけた。 会場は、府中市にある元老舗旅館「恋しき」。






            






我が家は竹藪に囲まれ、毎年4月からタケノコの処理に悩まされる。

竹藪のエリアが拡大しないように竹の切り出しもしている。 竹細工の材料は余るほどある。

時間があれば竹細工もしてみたい。 午後4時、竹細工展に出かけてみる。


府中方面へ車を走らせる。






                






「恋しき」庭園内の「菊の間」で展示されているらしい。 時間は午後5時までらしい。 なんとか観る時間はありそうだ。

菊の間の入口には、何と言ったっけ? 屋外の茶会、野点に使う赤い傘、野点傘があり、和の雰囲気でとてもいい。






                






縁側には、今朝新聞で見た盆景が、しつらえてある。 縁側の前の苔むした手水鉢や踏み石がまたいい。

こういう心癒される場で何もしないでボーっとするのもいいもんだ。 いやいや、抹茶なんぞを頂くともっといいかな。

展示会場内に入ってみる。 残念ながら、制作者の草田さんは菊の間にいらっしゃらなかった。 

「ご自由にご覧ください」とあるので勝手に観させていただく。 






                






中には、干支をかたどったものから植物・船・昆虫などあらゆるものがある。

どのようにして作ったのか聞いてみたいような作品も多くある。





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竹細工の作品を堪能した後、恋しきの庭園を歩いて、またまたカフェ「すいれん」へ。 

「すいれん」の入口も趣がある。 いつも季節のものがあしらってある。







                





手水鉢を覗いてみると、季節のホテイアオイ・陶器の手まり? と、ヒメダカが涼しさを醸し出している。 





                






玄関横では、季節の植物が迎えてくれる。 すいれんの玄関を入る。

ここが、またいい。 格子窓から射し込む柔らかい光。 さりげなく置いてある植物と季節のもの。






                






あれ!? ここにも竹細工の作品が置いてある。 こちらは小さな昆虫や虫たちがある。 

どちらかというと、先ほどの菊の間の作品よりこういうもののほうが好みかな。 かわいくていい。






               





「すいれん」の中に入る。 個室をやり過ごして、奥の間に入る。





                
                    
個室                                                         奥の間





庭園側の席に着く。 すだれ(よしず)が、立てかけてあり涼しさを演出している。

そうか、この時季にはすだれ(よしず)がないと直射日光でお茶をするどころではなくなる。

やってきたスタッフに、「ワッフルセットをお願いします」と。  う〜ん、またワッフルセット?






                






すだれごしに見える和風庭園、石灯籠もまたいい。

ところで、「すだれ」と「よしず」の違いは? 違いはあるのか、同じものなのか?

調べてみる。

どちらも、直射日光と人目を遮るというカーテンやブラインドと同じ効果を持ちつつ、
風を通すことができる自然素材によるものです。
一般に「すだれ」は、軒につるして使い、「よしず」は「すだれ」よりも大きく、立てかけて使います。
海の家などでよく見かけるのが「よしず」です。最近はいろいろな素材のものがあるようですが、
基本的には「すだれ」は細く割った竹を利用しているのに対し、「よしず」は葦(あし)を使います。
2〜3メートルほどの葦をシュロ糸で結びつなげて作っています。
昔は川辺などにある葦を利用していましたが、現在国内での葦の生産量は極端に少なくなってしまい、
その大半が中国からの輸入に頼っています。 
HP「セキスイハイム」の【環境を考えた住まい】知ってる?「すだれ」と「よしず」の使い分けより

上記の説明によると、「すいれん」の窓に立てかけてあるのは、よしずということか。

ワッフルセットがやってくる。






                  






コーヒーを口にする。 いつも思うがここのコーヒーはうまいんじゃないかな。

コーヒーに凝っているわけではないが、うまいと思う。 

スタッフによると「自家焙煎をしています、オリジナルブレンドです」と言う。 

自家焙煎でないものは焙煎をして時間が経ったものでコーヒーを入れるから香りが落ちるということか?

先日、出張の折、昔の職場の先輩の奥さんに会った。 

2年ほど前、その先輩がカフェをオープンしオーナーになっていると地域情報誌で見かけたことがある。

それは、日本一小さな喫茶店で名称は「カペオモン」、と載っていた。 先日、出会ったオーナーの奥さんに聞いてみた。

その先輩は、コーヒーが好きで、独学でコーヒーマイスターという資格を取ってカフェを始められたらしい。

コーヒーの道も奥が深いらしい。 

今日、味わったコーヒーの味覚は、ほんの入り口あたりの感覚だろうか。

機会があれば、カフェ「カペオモン」のコーヒーを味わってみたいものだ。

今日は、竹細工を見てものづくりについて考え、コーヒーの刺激からもいろいろ考えることができた。


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