町内会とんど祭り    120108


今年も町内会の「とんど祭り」が開催される。 12月17日と18日、2日間をかけて町内会のみなさんが制作された町内のとんど。

自分は仕事の関係で制作の手伝いはできなかったが、今年も新年の干支(辰)をあしらった大とんどが河川敷に立っている。



とんど祭りとは

1月14日または1月15日に、田圃や空き地などに竹を3、4本組んで立て、そこに正月の門松や注連(しめ)飾り、書き初めなどを持ち寄って焼く。
その火で焼いたモチを食べる、また注連(しめ)飾りなどの灰を持ち帰り自宅の周囲にまくと、その年の病を除くと言われている。
また、書き初めを焼いた時に炎が高く上がると字が上達すると言われている。 道祖神の祭りとされる地域が多い。 (フリー百科事典より)



                         
                             我が町内のとんど、今年の干支・辰の頭が覗いている



今日は朝から、老人会主催のグランドゴルフ大会が行われている。 

普段は老人会のみなさんが週2回行っているグランドゴルフだが、今日は町民のみなさんも参加して行われている。

今日は、賞品もたくさん準備されているようだ。

11時にグランドゴルフ大会が終了する。 グランドゴルフが終わると、それぞれ自宅に餅や注連飾りなどをとりに帰る人たちも・・・。

今日は、12時に今年の干支の人たちにより、とんどに点火することになっている。

11:40、町内会長さんの挨拶が始まる。



                



11:55、今年の干支・辰年生まれのみなさんが点火用のトーチを手にとんどをとり囲む。



                



12:59、点火の秒読みが始まる。  「5秒前、4、3、2、1、点火!」の合図で、一斉に点火される。




                              
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わずか、7〜8分で燃え落ちてしまった。 次に、これらの火を、餅が焼けるように広げていく。



                



テントの近くでは、町内会の役員さんたちが、トン汁・おでん・おにぎり・漬物・お酒などの準備をされている。



                          



やがて、食事が始まり、熱燗も振る舞われる。 あちらこちらで歓談の輪ができる。



                



トン汁をいただいていると、自分の名前を呼ばれていることに気づく。 振り返ると地域の歴史を調べておられるおじいさんだ。

以前、そのおじいさんに「せっかく調べたことをデータにして残しておいてほしい」とお願いしたことがあった。

そのデータについて、なんでもデータをワープロでHDフロッピーディスクに残しているので読み込みができないということらしい。

シャープのルポというワープロ専用機で入力されたらしい。 現在、そのルポなんていうワープロは目にしたことが無い。

ワープロ自体、見ることがない。 しかし、そういうデータを変換するソフトは、探せばあるのではないか。

おじいさんは、町内の近世の歴史やこの地方の古墳時代の調査を、おじいさん独自の方法でまとめている。

ぜひ、その全容を観てみたいものだ。

そのおじいさんは、昔、F高校の化学の先生だった。 自分も高校時代に教えていただいたことがある。 

自分が卒業した後、k高校へ転勤された。 高校の先生をされていた頃は、歴史に興味があるとは知らなかったし先生と話をすることもなかった。

人と人の関係は、おもしろい。 

その化学の先生と数十年先に、地域の歴史について、またそのデータを保存することについて、どうのこうのと話をするような関係になるとは・・・。

しかし、そのおじいさんの研究成果をなんとか読み込み、新しい形式でデータ保存したいものだ。



おっ! 漁の名人として有名なおじいさんだ。 左手にトン汁のお椀、右手に熱燗の入った竹製おちょこを持っておじいさんの前へ。 

漁の名人にぜひ確認したいことが2つある。 1つは、海岸で手長ダコをひろって獲る漁。 獲れる潮と時季を確認しておかなければならない。

もう一つは、海岸で投網でサヨリをとる方法。 

そのおじいさんはカレンダーを見て夕方、軽トラでひょいと出かけ、夜一斗缶に何杯ものサヨリを獲ってくる。

竿で釣りをするか川で投網をするしか漁の方法をしらない自分にとって大変魅力のあるおじいさんだ。

話が長時間になると、自分のこの体勢がよくないことに気づく。 

右手の竹製おちょこの酒は呑めるのだが、左手に持っているトン汁が食べられない。 右手におちょこを持っているので箸が使えない。

トン汁は、しばしのがまんだ。

この漁の名人おじいさんも「最近は獲れんようになったんじゃ〜」とのこと。 昔と比べると何分の一かになってしまったとのこと。

しかし、手長ダコとサヨリの場所と潮はしっかり聞くことができた。

みなさん、いろんな話が弾んでいる。 お供え餅も焼けているようだ。



                



久しぶりの同窓会グループも多くの輪ができている。 

不思議なことに、これは町内会の行事だが、関係のない町内会からも多くの人が餅や注連飾りを持ってきて楽しんでいる。

町内の人もそうでない人も、みんなで楽しむとんどもいい。 12時に点火されたとんど祭りも夕方が近くなると寒さが身にしみてくる。

とんどで焼いた餅を食べて元気になるのならいいが、風邪をひいてはまずい。 そろそろ失礼しましょう。

町内会の役員のみなさん、今日はありがとうございました。

ネオンのある温かいところへ移動される方も・・・。



後日談です。 1月14日(土)に、前述した漁の名人おじいさんからサヨリが届きました。 12日(木)の夜、漁に行ってサヨリが大漁だったとか。

サヨリの内臓をとり水洗いをし、2日間天日干しにしたそうです。 ありがとうございました。 美味しくいただきました。


                           


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