総領の節分草      120303



今年の冬は記録的な寒さが続いた。 例年2月中旬に開花を始める総領の節分草だが、今年の開花は遅れていた。 

しかし、3月2日(金)の新聞情報によると、『今が見ごろ』らしい。 さっそく今日3日(土)出かけてみる。

午前中、本職の仕事を終え、14:00から総領へ移動する。

上下町から総領方面へR432を15kmほど走るとリストアステーションの東1kmあたりの神社マークにある領家八幡神社に着く。




                   




神社の鳥居の前には大型観光バスが停まっている。 見学地には多くの人が入っている。

節分草は、今が見ごろの雰囲気だ。




                




さっそく神社の境内へ入ってみる。 山門の前に狛犬がいる。 さて質問です。

Q : この狛犬は、どちらが口を開けているでしょうか? (答えはこのページの最後に)
     @ 右の狛犬
     A 左の狛犬
     B 両方の狛犬

山門を通り抜け左方向へ登っていく。 節分草は右方向には、まったくない。 日当たりのよい石垣下に節分草が開花している。




                          
              
石垣の下に節分草が開花している                                             一対の狛犬がいる山門




さらに左へ登っていくと、開花している自生地がある。 まさに見ごろだ。 こんなに咲き誇っている節分草を観るのは初めてだ。




                
             
地面にうつ伏せて写真を撮る見学者                                                満開の節分草




次に、リストアステーションに移動してみる。 1kmほど西へ移動する。 ここでは節分草と福寿草の観察をしよう。

駐車場にはお土産物を販売しているテントが立ち並んでいる。




                




売店に入ってみる。 総領のお土産としてどんなものが置いてあるのだろう。




                
                   
福寿草                                                        とんとんのラーメン




                
                  
鉢植えの節分草                                                     へちま水




                
                   
 焼き米                                                         切干大根




鉢植えの福寿草がある。 黄色が栄える。  なんと、飲み会の後お世話になることがあるラーメン屋さん「とんとん」のラーメンも・・・?

鉢植えの節分草は、どうだろうか? 購入しても育てられるかどうか。 へちま水、あれだけの量を採取するのは大変だったでしょう。

焼き米、幼少のころはお茶をかけて食べていた。 けっこう美味しかったことを憶えている。

切干大根、昔はどこの家の庭にもムシロをしいて作っていたように思う。 



リストアステーションのドームに入ってみる。 ちょうど節分草の説明をしている。

種の植え付けをして1年目から7年目までのプランターを並べて、その成長段階ごとの説明を聞いた。




                
             
右端が1年目、左端が7年目のプランター                                            節分草の種子




説明の中で、興味を持ったもの

 @ 節分草は双子葉類の植物だが発芽のときには単子葉類の葉が出てくる。 成長途中で双子葉類の形態に変化していくということ。
    それだけ原始的な植物の要素が残っている。

 A 7年目になると開花の時に節分草独特の香りを発する。それに虫が群がり受粉を促す。
    子孫を残すための工夫は他の多くの植物と同じようなことがおこなわれる。



次に、川向こうの節分草自生地へ行ってみよう。




                
           
この橋を渡ると福寿草と節分草の自生地がある                                          福寿草の自生地




福寿草を探してみる。 ところが、探さなくてもいたるところに花を開いている。 満開状態だ。




                




節分草はどうだろう。 遠くから見ても開花している状態だとわかる。




                




今年の節分草観察日は、3月3日と遅くなったが、その分満開の節分草と福寿草を観ることができた。

毎年来ているが、八幡神社もリストアステーションも年々施設や環境が整備されているようだ。 

一時期、絶滅に瀕していた節分草が一般の人にも栽培されるほどに栽培方法も研究解明されているようだ。

我が家の隣町にも栽培して開花させた方がいるらしい。

この節分草は、変わっている。 本当の自然の中では育たない。 草刈りをしてやらないと育たない植物だ。

そういう意味からすると、人間と自然と一体となって花を咲かせる植物と言える。

里山の植物だ。 気を惹かれる植物ではある。



クイズの解答 : @
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