130119
先週、スペース461のマスターから「木月ヤエ&サウンドトレジャーバンド」新春ジャズライブの案内を頂いていた。
『木月ヤエさんのボーカルに、ギター・ベース・サックス・パーカッションが入ります。 演奏曲目は、オールオブミー、黒いオルフェ、
テネシーワルツなどジャズのスタンダードナンバーです。 16:30開場、17:00開演です。』と連絡頂いている。
急な案内ではあるがジャズというジャンルに惹かれる。 ジャズを聞き流しながらのんびりしよう。 16:00過ぎ出かけてみる。
16:30、スペース461の駐車場にはすでに車が数台停まっている。
会場へ入ると、「いつもありがとうございます。」とマスターの声。 入場料を支払う。
席に移動しようとすると、「今日は、ノンアルコールビールを準備しています。よろしかったらどうぞ」と。
外の寒いところから会場に入ってくると、せっかくの冷たいビールでも手が出ない。 遠慮しておこう。
『そう言えば、今日もワンドリンク付きということだったなあ。 ジャズにはいつもの休憩中のコーヒーよりもビールが合うかもしれない』
『じゃあ、もう途中のコーヒーはないのかな?』なんて思いながら席に着く。
無料のワンドリンクはないけど、有料の温かいドリンクと軽食はあるようだ。 なるほど。
今日のお客様は何人来られているのだろう? と会場を見回してみる。 自分を入れて20名。
あれ!? 久しぶりに見かける人がいる。 広田和典さんだ。 先日、ここで個展をされたんじゃないかな?
広田和典さんは、地元で活躍する油絵のアーティストだ。 個展やグループ展を開催しながら絵の指導もされている。
広田画伯と会うのは何年ぶりだろう? さっそくあいさつに行く。 お変わりなく頑張っておられるようだ。
ずいぶん活躍もされているようだ。 さぞかし絵の価値も上がっているのではないかな?
「十数年昔、彼の絵を安価な値段で購入したが、その絵の所在を確認しておかなければ・・・」と下世話なことも頭に浮かぶ。
17:00、ステージにはスペース461のマスターが登場しあいさつが始まる。
マスターあいさつ 木月ヤエさんあいさつ
続いて、木月ヤエさんが登場し、「それではサウンドトレジャーバンドの演奏をお聴き下さい」と。
トレジャーバンドのみなさんの演奏が始まる。 4人編成のジャズバンド。 みなさん、ちょっと緊張されているのかな?
それとも、慣れないプログラムなのかな? 楽譜から目が離せないという姿が気になる。
サックス : 井上さん、 一旦サラリーマンになるが音楽への情熱が捨てきれず、平成20年にサウンドトレジャー・イノウエ(楽器店)を開店
ギター : 六反さん、 昔は広島市内でミュージシャンとして活躍していた。
ベース : 清水さん、 The東南西北のメンバーでもある。多くの有名ミュージシャンとの共演経験がある。
パーカッション: 中村さん、 福山市在住。現在、7バンドを掛け持ちしている人気ドラマー。 正確なリズム感には定評がある。
ボーカル : 木月ヤエさん、 20代の頃より都内ジャズクラブ等に出演。 日比谷野外大音楽堂でのサマージャズフェスティバルには4年連続出演。
一曲目が終わって、木月ヤエさんがボーカルで入る。 二曲目が始まる。
ジャズ、ボサノバの曲が続く。
今日のプログラム
第一部 | 第二部 | |||
@ 星影のステラ | @ ミスティー | |||
A ? | A ? | |||
B オールオブミー | B 賛美歌461番( シャボン玉) | |||
C クライミートウーザムーン | C ?(ボサノバ) | |||
D テネシーワルツ | D ユードビーソーナイストウカムホーム | |||
E カーニバルの朝(黒いオルフェより) | E ウェンユースマイリング | |||
F スペイン |
今日の、ジャズを聞きながらアドリブについて思う。
ジャズだけに、曲の途中にアドリブが入る。 これは、クラシック系をやってきた人にとっては憧れの演奏スタイルになる。
クラシック系の演奏家は普段から数百年も昔の曲を楽譜に忠実に演奏することに努める。
音の大小・間・音色・音質なども忠実に演奏し、当時の作曲者の意図する曲想を再現しようとする。
せいぜい、演奏者の表情やしぐさなどに変化をつけてオリジナリティを出すくらいではなかろうか。
クラシック系の演奏家は普段の練習にアドリブのようなものを入れていない。
普段からジャズ系の演奏家のように、基礎練習であるスケール練習をするときにコードの伴奏を入れながらやるとか、
アルペジオ練習の時に基本的なコード進行の伴奏をつけるとかやっていれば、演奏中のアドリブも、そう難しいものではないだろう。
実際にバッハ、ヘンデル、ビバルディなどバロック時代の作曲家たちは、自分で作曲した曲にもアドリブを入れて演奏していたらしい。
本来、数百年前のクラシックは、アドリブはOKだったのではないか?
もともと、音楽はアドリブをつけるものなのではないかと思う。
演奏を聴きながら、いろんな思いをめぐらせていると、一部が終わり休憩になる。
17:40、第一部が終了する。
休憩中に、この店の常連さんでクラシックギターを習っている漁師さんと久しぶりに会話をする。
昔、漁師さんとクラシックギターという組み合わせに珍しさもあって話しを始めたのがきっかけだった。
最近は、本職が好調なのか、それともギターが好調なのか分からないが彼の笑顔がいい。
隣には、子どもさんを通じての知り合いの女性の方も聴きに来られている。
前回、ここでのコンサートでお目にかかったときに「我が子が近くに帰ってきて働いている」と嬉しそうに話されていた。
その方のポケットからなにやら出てきた。 こちらに差し出されたものを見るとキャンディー2つ。 ありがとうございます。
キャンディーを口に入れたところで、第二部が始まる、17:55。
サックス 井上さん ギター 六反さん
ベース 清水さん パーカッション 中村さん
第二部もアドリブを交えながらコンサートは進んでいく。 時々、曲名を聞き取れないものもあるが、すべてがジャズ・ボサノバだ。
ライブコンサートが始まった時は、緊張されているように見えたメンバーのみなさんも、ずいぶんリラックスされている。
客席のみなさんもリラックスされている。 やがてボサノバの曲にあわせて客席の方々もダンスを始める。
やはり、ノリノリでリラックスして演奏している姿はかっこいい。 演奏もうまく聞こえる。
こういう演奏を聴いていると、自分も早くクラシックギターの練習を本格的に再開しなければ・・・と思うのだが、なかなか実現しない。
いつも刺激を受けるだけに終わっている。 今日もよい刺激を頂くことができました。 アンコールはブルーボサ。
18:40、盛況のうちにライブコンサートが終了する。
音楽を楽しんでいるサウンドトレジャーバンドのみなさん、活躍している広田画伯、子育てを終えてほっとしているお母さん、
ギターも頑張っている漁師さん、ライブコンサートの連絡をして頂いたマスター、今日はありがとうございました。