釣れない釣り     131229





前日の28日の時点でも、今日の出港が100%OKとは限らなかった。 今朝も路上は、うっすらと雪化粧をしている。

路肩に設置された温度計は、『−2℃』を表示している。 スリップに注意しながらマリーナへ向かう。






                






今日、陸上は思ったほど風はない。穏やかに思える、雪も雨も降っていない。 波も高くないのではないか。

出港できるのではないか。 昨日、『もし明日出港できたら、この予定で釣りをしましょう』と、みなさんに次のようなメールを送っていた。

『明日のコースは、先ずハチカサでいつもの釣り、次に走島沖でアジ・カワハギを、釣果がなければ久しぶりに因島東海岸で試してみましょう。

早めの帰港を心掛けましょう。準備する仕掛けは、いつものサビキ仕掛とカワハギ・ウマズラ用の仕掛、できればアミエビなどの撒き餌少々と

保険に青虫少々で準備万端でしょう。いやいや、こんなに持って行くとほとんど残りそうですね。では、みなさん、よろしくお願いします。』と。






                          






途中、自分も普段は準備しないカワハギ仕掛けも購入する。 9:00、マリーナへ到着する。

今日のスタッフは、むむむさん、カープ大好きさん、Mさん、Hさん、まーちゃんの5名になる。

みなさん、仕掛けと餌、その他万全の準備をされているようだ。 みなさんの釣る気満々の雰囲気が伝わってくる。

みなさんの釣る気に、船長はやや圧倒され気味である。 というのも、過去の釣り日記を見ても、この時季には釣れていない。

毎年、冬になると釣れない。 

なので、冬場の出港に付き合っていただくスタッフの方には『申し訳ない気持ちとなんとか釣って欲しい気持ち』でいっぱいなのだ。

そして、この時季には、『今年こそは冬場のポイントを見つけたい』という思いで出港している。

さて、今日はどうだろう。 マイボートは陸上でビルジを抜いてもらっている。






                          






このビルジが大量に出てくる。 船艇ののどこかから水が入っているのだろうが、場所が分からない。

舐めてみると、海水でなく真水なのだ。 帰港して洗浄する時か、雨水が入り込んでいるようだ。

これは定期的に排水するしかない。 その後、海上に下架してもらう。 そして給油をする。






                






                          






今日は、何L入るのだろう。 ガソリン高騰の折、給油メーターが気になる。

給油が終わると、エンジン始動。 冬場のエンジンは始動しにくい。 

よく冷えている時は、アクセルを上げて始動しなければならないが、エンジンが冷えている時に突然、高回転にすると良くない。

ぎりぎり始動するくらいにアクセルを上げて始動し、やっと止まらない程度でエンジンを暖めたい。

しばらく暖機運転をして、暖まってから出港したい。 アクセルをいっぱい下げてもエンジンが止まらない程度になれば、OK。

さて、いよいよ出港。 9:20。





                
                  
海上の波はない                                                向島の高見山がくっきり見える





出港する。 今日は、向島の高見山がくっきりと見える。 これは燧灘へ出ても見通しが良さそうだ。 山立てもできそうだ。

東へ針路をとり、左へ(株)常石造船を見ながら進む。 前回には見なかった船が停まっている。






                






大型貨物船や豪華客船も停まっている。 この造船所に客船が停まっていることは珍しい。

やがて、内海大橋が見えてくる。





                          






                
                                                      
  タコ壺を入れている船





内海大橋下を東へ抜ける。 すぐ右には、タコ壺を投入している船がいる。 ここにはタコもいるようだ。

さらに東へ走ると、右手には、フィッシャリーナが見える。  あれ! これは珍しい! 大型クルーザーが停泊している。






                          
                                
  フィッシャリーナに珍しい大型クルーザー





しばらく走ると、阿伏兎観音が見える。 いつものように航海の安全と、これはいつもより強く大漁の祈願をしながら通過する。






                          
                                       
阿伏兎観音





阿伏兎観音を抜けると、燧灘へ出る。 おっと、やはりここへ出ると波がある。 嫌な予感がする。

走りにくい。 やや、回転数を下げる。 右手の方向には、高井神島・豊島が見える。






                
                   
高井神島                                                        豊島






             






波に揺られながらしばらく走る。 9:45、ハチカサノ瀬に着く。 

さっそく、いつものポイントで掛かり釣りをしようと、四国方面の山を見るとくっきりと見える。 山立てはできる。

しかし、今日このポイントでできそうにない理由が2つある。 一つは、魚探に魚の反応が全くない。

二つ目は、波が荒い。 この波に揺られながら釣りをするのはきつい。 みなさん、船酔いしそうだ。

竿をださないまま、ここは諦めることにする。 次は、走島の東、袴島の北にあるシロダシノ磯。



シロダシノ磯は北と南があるが、南側に行ってみる。 シロダシノ磯北側には赤い浮標がある。

その浮標を目印に南へ移動する。 本土の山並みの自分で決めているポイントを目印に袴島方向へ移動する。

しばらく移動すると、シロダシ南側の磯の上に着く。 10:15。

ここでは、入れ食い状態の時もあるが、どの潮でそうなるのか、もうひとつ分からない。

ここでも風の影響をまともに受け釣りにならない。 15分ほどで諦める。



なんとか西の風を避けて釣りをしようと、走島の唐船浜東の岩場前に移動する。

11:00,岩場前着。 水深7〜10mあたりを試してみる。 30分ほどしてもあたりがない。

ここも、諦める。 11:30、因島の椋浦港外岩場を目指して移動を始める。



走島の南を回り、ハチカサノ瀬北側を通り燧灘を横断する。西風をまともに受けながらの移動はスピードが出ない。

時速でいうと20kmほどで移動する。 正確に言うとスピードが出ないのではなくスピードを出すと揺れが激しく身の危険を感じるほどだ。

時速20kmで荒波の真ん中を進みながら陸地を見ると、ボートは同じところにいるように感じる。



12:20、因島椋浦港外の岩場前に着いた。 

岩場前の水深15〜20mあたりに、角張った魚礁のようなものが入っている。

このあたりで、アジ、アコウ、カサゴなどがあがるようだ。 他の数艇は、そこそこアジを釣っている。

しかし、マイボートでは釣れない。





                
               
ポイントから因島方向を見る                                            ポイントから横島北方向を見る





ポイントから因島方向を見る。 船はいない。 今日は、タチウオはいないようだ。

ポイントから横島の北方向を見るとたくさんの船が集まっている。 太刀魚の船団のようだ。

これらの船団は、潮で集まったり、なくなったりしている。 みなさん、釣れる潮をご存じのようだ。





                





さて、マイボートでは、15cmの小鯛が1匹釣れたのみ。 15:00、終了。 今日も釣れない釣りをしてしまった。

さっそくマリーナへ帰港の連絡を入れる。 移動する。

移動中、ホテル「ベラビスタ」へ目が行く。 ベラビスタでは、今、結婚式場としてホテルの左側へチャペルを建築中だ。

海から見ると、変わった形をしている。 カタツムリのように見える。 また、近くから見てみたいものだ。





                          
                                  
ホテルベラビスタのチャペル




15:20、 マリーナへ到着。

上架して、船艇の洗浄、エンジンの洗浄などをして解散となりました。 新年の釣りは、いつになるでしょうか。

次回は、ぜひリベンジしたいものです。





                          





                                     今日の釣果

                          


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