節分草    と   雛祭り           150221




毎年、2月中旬になると気になるものがある。 それは、節分草とスイセン。 節分草は、庄原市総領町の自生地で観察してみたい。 

スイセンは、ここのところ田島で観察しているが、できれば瀬戸内海中央部の六島燈台周りで観察したいと思う。


節分草の観察は、先週行きたいと思っていたが、体調が芳しくなかったので一週間遅らせ、今日、総領町へ出かけてみる。

今日は「上下町雛祭り」の第1日目でもある。 総領町で節分草の観察をして、上下町経由で雛祭り気分を味わってみよう。

同じく楽しみにしていたスイセンの観察は、今年はパスかな? いや、後日チャンスがあれば出かけてみよう。



午後から、庄原市総領町へ向けて車を走らせる。 

ここのところ雪は降っていない。 平年並みの気温が続いているようだ。 節分草は順調に開花していることだろう。

上下町を抜け、県道432を進んでいくと、総領町の領家に着く。 

ここの領家八幡神社が節分草の自生地として一番早く広い範囲で開花するポイントだ。 ここは、自生地公開場所Dポイントになっている。  

しかし、ここは専用の駐車場が完備されていない。 今日も道路の両端はセツブンソウ目当ての車でいっぱいだ。

今、駐車することはできない。 では、先に700mほど西にあるリストアステーションのセツブンソウを観察することにしよう。






                
            
リストアステーション 光のドーム                        リストアステーション駐車場へ





車を停めると、先ず光のドームへ入り、今年のセツブンソウの公開状況を仕入れる。 さらに、セツブンソウの生態など復習する。 






                             
            
今年のポスター(公開期間は今日から)                        セツブンソウは4年かけて花を咲かせる





光のドームを出ると、川向こうのアースワーク河川公園に行ってみる。 ここは、公開場所Aポイントになっている。

橋を渡り、左側が福寿草の自生地、右側がセツブンソウの自生地になっている。

ここのセツブンソウは、まだやっと一部分の自生地で開花を始めたばかりという状況だ。 自生地が北向きということが影響しているようだ。

このセツブンソウは、ここ総領町に自生する山野草だが、意外なことに福寿草は、総領町が自生地ではないとのこと。

福寿草は北海道から持ち込まれたものがこの地に広まったのだそうだ。 福寿草は、開花しているものが多い。






                






                






次に、領家八幡神社の自生地公開場所Dポイントへ行ってみる。 車を停めるスペースは空いているだろうか。

道路の端に車を停め、八幡神社の大鳥居をくぐる。 





                
            
    なんとか車を停める                                大鳥居と山門を抜けて左へ進む





自生地公開場所Dの看板の近くには、満開のセツブンソウがある。 ここは、南向きのポイントだけあって、広い範囲で満開状態になっている。






                






さらに、自生地の斜面にある小道を上りながら両側にある自生地を観察する。 まさに、満開状態だ。 

このようなセツブンソウを観ると、「ああ、今日観に来てよかった」と思う。 ここ何年かで初めて観る満開状態だ。






                
             
   満開のセツブンソウ                               満開のセツブンソウ





セツブンソウを堪能した後は、雛祭り気分を味わうことにする。 今日から「上下町雛祭り」の期間になっている。

上下町まで戻り、上下町の商店街にある広島銀行駐車場に車を停めさせて頂く。 

広島銀行さん、いつも駐車場をオープンにして頂き、毎年車を停めさせて頂き、ありがとうございます。






                
               
上下雛祭り、今日初日                                  意外と人出は少ない





上下町商店街に出てみる。 今日から、上下雛祭りだが、メイン通りの人出は少ない。 まだ、初日だから?

なんでこんなに人が少ないのだろうか。 そうか、今年は県内の竹原の雛祭りへ観光客のみなさんが流れているのだろうか。

NHKの連続ドラマの影響は大きいようだ。 人通りの少ないメイン通りを観て歩く。 各商店の飾りを観る。






                






                






通りを、うろついていると、忙しそうに手に荷物を抱えて走っているおばさんが・・、いや女性が・・。

よく見ると・・・、あれ! 上下画廊のママさんではないか。 

忙しそうに走り回っているママさんに声を掛ける。 「今年も上下画廊には、いっぱいの雛人形を飾っておられるんですか?」と。

ママさん、走りながら「あとで寄って見てくださいよ」と、荷物を抱えて走り去って行った。

「上下町を生き返らせるために」と、がんばっておられるママさんらしい対応だ。

「そうだ、この通りで一番派手な飾りの上下画廊に行ってみなくては・・」と、移動する。






                
                
 上下画廊                                          中に入ってみる





上下画廊に入ってみる。 今年の飾り付けはどうだろうか。 期待しながら中に入る。

「おお、今年もすごい!」と、つい声が出る。 今年は大ホールに雛人形の飾り付けだけではない。

大ホールには、イス・テーブルも設置され、ティータイムをしながら雛飾りが観られるように工夫されている。

すごいたくさんの雛人形があるのは昨年と同じだが、今年は雛人形を見やすく並べられているようだ。 






                






                






今年も、上下画廊はすごかった。 よくぞここまで集められたものだ。 整理して並べられたものだ。

会場に、イス・テーブルはあるが、ここでティータイムをする気にはならない。 観るだけにしておこう。

落ち着いた雰囲気の中でお茶タイムにしよう。 上下画廊を出ると、いつものところでティータイムにする。 

10mほど東へ移動すると「指物濱一」がある。






                
               
「指物濱一」入り口                                  中に入ると、お雛様の飾りがある





指物濱一の引き戸から中に入ると、雛飾りがある。 さらにその奥が、シックなカフェになっている。 そこの落ち着いた雰囲気がいい。 

白熱電球風の黄色い照明、古い格子ガラスの窓越しに江戸時代の庭園を観ながら、バロックのメロディーを聴きながら美味しいコーヒーをすする。

時代錯誤しそうな、時間を忘れそうな雰囲気がいい。 また、マスターもそれを誇るでもなく愛想を振りまくでもない雰囲気もいい。

ただ、残念なことがひとつ。 ここは写真が撮れない。 ぜひ、この店の雰囲気を画像に収めたいのだが、写真撮影禁止なのだ。

それも、またいい。 しばらく、のんびりタイムを過ごす。



今日は、庄原市総領町でセツブンソウと福寿草を観て季節を感じ、上下町雛祭りを観て季節を味わった。

また、指物濱一で落ち着いた雰囲気とコーヒーを味わった。 

体調は、ほぼ回復したようだ。 また、近いうちに出港できるのではないかと思えてきた。



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