また 多度津へ        151007




9月27日(日)の夕方、地域の荒神神社の祭りがあった。 

その祭りの直会で町内会釣り同好会の方から秋の定例行事になっている?イイダコ釣りに誘われた。

その結果、10月7日(水)に参加することになっていた。

我が町内の釣り同好会では、9月から毎月2回ある「小長若」潮のどこか1日を月2回、11月まで毎月予約してあるそうだ。

自分は、第1回目・9月7日に参加している。 第2回目・9月21日には参加することができなかった。

同好会としては、今日が3回目のイイダコ釣りになる。



今回は、準備万端整えて大漁を目指そう。 というのは、前回古いリールを使用していたため、リールが壊れてしまった。

途中から知り合いのリールを借りて釣りをする羽目になってしまったのだ。 使い慣れていないリールで、釣りのペースが乱れてしまった。

釣果に影響したようだ。 今回はそのようなことがないように、先日使いやすいリールをひとつ購入した。

さらに、イイダコ仕掛けも、それに付けるコウイカ用のエギも準備する。

イイダコテンヤをやや小さめなものと普通サイズ、エギを青色とオレンジ色、

さらに、道糸にエギを取り付けるために三又になったトリプルサルカンも購入した。 もちろん、それらの予備も準備した。



当日、朝5:30、準備したものとクーラーボックスを持って、集合場所に行く。

町内の人が4人来られる。 我が町内は、自分を入れて5人。 隣町の人たちが、5人。 この10人で、1艇の笠岡渡船に乗ることになる。

3台の車に分乗して笠岡港に移動する。 途中、駅家のハローズで弁当、飲み物などを購入する。

これで、すべての準備OK! 後は、笠岡港から渡船に乗るだけ。 おっと、釣りをしなければ・・・、乗るだけではいけません。

R182を走り、R2へ出る。東へ走る。



6:40過ぎ、笠岡港に着く。 

さっそく、荷物を渡船が海上係留しているバウデッキ辺りの岸壁に運んでおく。





                





さっそく、今日の仕掛けや釣り方について、あちこちで交流が始まっている。 みなさん、いろいろ秘策をお持ちのようだ。

自分も、今日は、イイダコテンヤの上にエギを付けてやってみよう。

マイボートで、イイダコ狙いに行くときは、ほとんどイイダコテンヤだけの仕掛けで釣っている。

ところが、このメンバーは、ほとんどの人がいろいろと工夫して他の仕掛けも付けていると聞いた。

自分の今日の仕掛けは、イイダコテンヤの上30〜40cmにトリプルサルカンを付け、上の輪にリールからの道糸・

下の輪にイイダコテンヤがついた道糸、さらにトリプルサルカンの横の輪にコウイカ用のエギを付ける。 「これで万全だ!」と思いたい。



笠岡渡船の船長登場。 ここで、びっくり。 船長が、いきなり渡船に跳び乗ったのだ。 

普通は係留ロープを引っ張り、船を引き寄せてから乗るものだが、この「いきなり、ぴょん・・・」には、ビックリだ。

船のバウデッキの先端に取り付けているタイヤのひとつに跳び乗った。 間は、1、5mほどある。 タイヤが滑ったらと思うとぞくぞく・・。

船長に挨拶を済ませ、みんなで岸壁にある荷物を手渡しで渡船に積み込む。

後ろの客室から釣り人が埋まっていく。 自分も乗り込む。 すでに空席は前だけになっている。 前客室の船長の斜め後ろの席へ着く。



7:00、少し前、静かなエンジン音を響かせてゆっくりと動き始める。

この席からだと、いやでも船長の操船の様子や計器類が目に入ってくる。





                
                               
たくさんの計器類が並んでいる




この船には、レーダーも付いている。 

自分「あれは、レーダーですか」  船長「そうですよ」  自分「じゃあ、夜でも安心ですね」  船長「まあ、なあ」

この船長の「まあ、なあ」には、『装備は、あってもきちんと使いこなさなければ役に立たないんだよ。』という意味も含まれているように聞こえた。

しばらく、笠岡港の続きで狭い水道を南へ進んでいく。

ふと、魚探を観ると、水深が目に入る。 「3,7m」と表示されている。





                
                                   水深 3,7m




自分「水深3,7mですか。 笠岡港は、以外に浅いんですね」     船長「浅いよ。ずっとこれぐらいよう」と。

7:00過ぎ、東の空を観ると、陽が昇ってきている。





                         
                                  
陽が昇ってきている




出港後、10分ほど走ると、神島大橋下を通過する。

前回は、アフトデッキに座っていたので、ずいぶん速く感じたが、今日は客室に座っている。 前回よりもゆっくり走っているように感じる。





                         
                                  
神島大橋下通過




神島大橋下を通過すると、やがて水島灘に出る。 一気に海が左右に広がる。

左方向(東方向)を観ると、遠方に水島の工場群が見える。 その南側には、下水島が見える。





                
                               
たくさんの工場の煙突が見える




今日は、海上の波はない。 50cm以下だろう。 船は快調に走る。 速度表示に目が行く。





                





魚探・GPSディスプレイの上部を観ると速度が表示されている。 25,7ノットだ。 エンジンの回転数は、約1500回転/分になっている。

前回、船長に「速度は、どのくらいですか?」と尋ねたことがある。 船長は、「25〜26ノットくらいかなあ」と答えてくれた。

今日も、そのくらいで走行しているのだ。 ただ、回転数は1500回転と、マイボートと比べるとずいぶん低い。

このボートは、580馬力。 マイボートは、250馬力。 この差だろう。 余裕の走りのようだ。



40分ほど走ると、多度津港沖のイイダコポイント(下地図の@エリア)に着く。

前回のポイントとは、場所が違う。 今日は、ここが釣れているポイントなのだろう。





         
                           
      多度津沖、今日のイイダコポイント地図




7:50、今日は、高見島の近くに多くの船が集まっている。 その船団の中に入る。 

さっそく、準備をする。 ここで、大変なミスをしていることに気づく。 サルカンにエギを付けようとして気付いた。

竿の道糸に着けているトリプルサルカンは、輪になっている。 イイダコテンヤに着いているサルカンも輪になっている。 

両方が輪になっているものを、どうやって取り付ける??・  失敗! さっそく同好会の人に開閉式のサルカンを数個貸してもらう。

やっと、仕掛けができて、みなさんはすでに数匹上げている頃、やっと第一投。 

そして、考える。 『そうか、これではエギを付けるのも両方が輪になっているもの同士なので開閉式のサルカンに付け替えなくては』と。

当分、イイダコテンヤだけの仕掛けで、頑張ってみよう。

みなさんの仕掛けを観ると、多くの人が、3個の仕掛け。 1個の仕掛けでやってる人は自分以外に1人だけ。

『へーえ、そういうことか。今は、3個の仕掛けでイイダコを釣る時代なのか!』と、昔ながらのイイダコ釣りを続けている時代錯誤の自分に喝!

まあ、でも今日は、これで頑張るしかない。

みなさん、さすがによく釣り上げている。 自分が1杯上げる間に、2〜3杯上げている。 しかも、時々コウイカが混じっている。



10:30頃から、やや低調になる。 全員が竿を上げては、@エリアの中で、少しずつ移動しながら続ける。 

しかし、低調な状態は改善されない。

船長は、携帯とスマホで常に、渡船仲間とリアルタイムで情報交換をしている。 お互いの現在の釣果と最近・昨年・ここ何年かの状況等々・・。

あらゆる情報を提供をしたり、されたりしている。 『そうか、これなんだなあ』と納得する。 

携帯で交流する仲間と、スマホで交流する仲間もいるようだ。 今日は無線は使用していないようだが、よく使われているような無線機もある。

今、多度津でイイダコ釣りをしている仲間も複数いるようだ。 細かいポイント情報が刻々と入っている。

もちろんGPSには、過去釣れたポイントが細かく×マークで残っているが、それよりもリアルタイムの状況の方がいいに決まっている。

自分も時代遅れの携帯と、これまた時代遅れのアマチュア無線がある。 

先日も、久しぶりに海上でアマチュア無線をONにして「CQ、CQ・・・」と、発信してみるが、応答は皆無。

マイボートには、海上で今の情報を入手できる方法と人が、まったくない。 

マイボートでは、過去のデータと乗船しているマイボートスタッフからの情報のみなのだ。

『今後は、海上でリアルタイムの情報交換ができる仲間をつくり増やしていこう』という方向性だけは一人で確認する。 

さて、可能なのか、どうか?



昼前まで、@エリア内で移動しながら釣っていたが低調な状況は変わらない。 渡船は大きく移動し、Aエリアへ移動する。

Aエリア内を北東から南西へと繰り返し流し釣りを始める。 

状況は、良くなった。 

自分の仕掛けにもイイダコテンヤの30cmほど上に、オレンジ色のエギを付けてみる。 

すると、エギにもイイダコ、イイダコテンヤにもイイダコがついて上がってくる。 エギには、良型のイイダコがついてくるようだ。

しばらくすると、コウイカがエギを抱いて上がってくる。 

調子が上向いた頃、仕掛けが根がかりする。 強引に引っ張ると仕掛けがすべて切れてしまう。

また、イイダコテンヤのみの仕掛けに逆戻りする。

やはり、イイダコテンヤだけの仕掛けになると、アタリは半減するようだ。 ポツリポツリとアタリがあり、イイダコが上がってくる。

14、:00になる。 終了時間だ。 自分の釣果をクーラーボックスへ移す。 何杯いるのだろう?

他の釣り人の釣果を観ると、良型の真ダコあり、コウイカの大漁あり、イイダコの大漁あり、・・・みなさん、けっこう釣っているようだ。

さすが、月に2回イイダコ釣りをしているだけのことはある。 みなさん、研究熱心だ。 様々な仕掛けがある。

この同好会のみなさんは、みんな真剣に釣っている。 しかも釣りを楽しんでいる。 自分のように、適当に釣ってない。 

それが、今日の釣果に表れたのかもしれない。 

やはり、レジャーである釣りも真剣に取り組むと、深く楽しむことができるのだ。 見習おうと思う。



14:15、多度津を出発し帰路に着く。 





                         
                             
思いっきり楽しんだ後は、眠気との戦い




イイダコ釣りに集中していたみなさん、眠気との戦いが始まる。

笠岡渡船、帰りは27ノットで走ります。

15:00、神島大橋下通過。 





            
                 
                                  15:00、神島大橋下通過




この水道に入ると、ボートの曳き波が大きく感じられます。





                          





もう少しで、笠岡港の係留場所です。





                          
                                 
戻ってきました、笠岡港。




荷物も降ろして、今日の釣りは終了です。 船長さん、釣り同好会のみなさん、お世話になりました。

また、次の機会もよろしくお願いします。





                          





3台の車に分乗して帰宅です。

今日の釣果は、3,2kgでした。 何杯いたかは、分かりません。 コウイカも混じってました。 

今日は、釣果を知人に食べて頂きます。 塩揉みしてヌメリと汚れをとって、知人にお渡ししました。

「えーっ! こんなに頂いていいんですか?」と、喜んでいただきました。


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