倒された苗  犯人は?     200617b





我が家の田植え後の田んぼに、藻が大量発生している部分が何か所かある。

何が原因でそのような状況になっているのか、理由は分からない。




               




今日、その田んぼを観察すると、田んぼの苗に大量の藻が被さって折れ曲がっているものが、目につく。

しかし、よ~く観察すると、大量発生した藻が苗に被さり、苗が押し倒されている。

この状況を確認すると、『?』。 『そう言えば、今年は田んぼで亀を見かけることが多いなあ』

『ひょっとして、亀がこの藻が増えている田んぼの中を移動すると、苗はこのように倒れた状態になるのではないかな?』




               




そんなことを考えながら、田靴を履いて田んぼに入り、倒れている苗の藻を取り除き、苗を立て直していく。

田んぼの真ん中辺りで作業をしていた時、水面の藻の塊が、動いている。

藻の塊が動いている?  よ~く観ると、藻が動いているのではなく、藻が何かの生き物の上に付いているようだ。

?? 『何だろう?』 動いている藻を、取り除いてみると・・・・・・、

なんと、亀だった。

 これで、田んぼの苗が倒れて、倒れた苗の上に藻が被さっている原因が分かった。 犯人は、亀だったのだ。

亀が、田んぼの中を動き回る。この大きな亀は、苗を避けて動き回ることはない。苗があっても、避けないで直進する。


苗は、押し倒される。倒れた苗の上に水流で藻が集まってくる。

早速
犯人(亀)を逮捕(捕獲)する。

この時季(梅雨)、亀をよく見かける。 先日は、畑の除草作業中にも見かけた。 陸上の草むらの中で餌を探していることもある。

時には、道路を横切って移動することもある。 芦田川沿いの堰堤上などで、亀の悲劇的な光景を見かけるのもこの時季だ。

この田んぼの苗をすべて立て直す間、亀さんにはバケツの中で待っていただこう。




               




30分後、田んぼの苗立て直し作業がすべて終了する。

亀さんを放してやろうと、水路沿いに下っていく。 

もう二度と田んぼに来て悪事をしないようにと、芦田川に近い辺りの水路まで運んで、解放してやる。

頭を芦田川の本流方向へ向けて、放す。

すると、すぐに180度方向転換。 一目散に、先ほどまでいた田んぼやため池の方向へ移動を始める。




                   




『しまった!! また、我が家の田んぼに戻ってしまう』と思い、水路に飛び降りて、走行中の亀を再捕獲。

再度、亀の頭を芦田川方向へ向けて放す。 しかし亀は、また方向転換し田んぼやため池の方向へ。 素早い。 慌てて捕獲。

同じことを3回繰り返す。

『もう、お好きなようにして下さい』と、亀さんを見送る。

亀さんは、足早に水路を上っていく。 自分の甲羅より高いせき止め板を器用に乗り越えて水路を上方へ移動していく。




                   




                   




                   




                   




亀さん、溜め池に戻ったら、おとなしく池の中で暮らして下さいね。

田んぼで遊ぶのは、稲刈りの後にして下さい。



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